金型洗浄には金型を傷めない樹脂メディアが最適
金型のクリーニングには、硬度の低い樹脂メディアでの乾式クリーニングが最適です。
従来の金型洗浄
ゴム成形金型のクリーニングは従来より苛性ソーダ等の薬品による手作業にて洗浄が行われています。その他ブラストによるゴム金型洗浄では、クリーニングの研磨材としてガラスビーズを使用することが一般的です。ガラスビーズは処理時間が早い反面、硬度がある研磨材のため、金型の摩耗が早いというデメリットがあります。樹脂メディアなら金型を傷めずにクリーング可能です。
金型洗浄における課題
- 金型やスクリューの残留汚れが成形品質に影響を及ぼし成形の歩留まりがあがらない、
汚れの堆積が原因でショートショットなどの成型不良となる - 金型やスクリューの残留汚れにより金型が腐食劣化が早まり金型が長持ちしない
- 金型のスライド部やエジェクタピン、コアピン周りの汚れ、堆積が取れない
- 手作業で洗浄しているが時間が掛かってしまう、成形の稼働率があがらない
- 洗浄する人の熟練度によって清掃程度に差が出てしまう、ムラが出てしまう
- 手作業の洗浄では固着した樹脂がきれいに取り切れない
- 手作業の洗浄では金型、スクリューを傷つけてしまう
- 手作業の清掃ではモールドデポジットが完全に除去しきれない
- 手作業の清掃では射出成形金型の入れ子の隙間、キャビティの隅に付着する細かい汚れが除去できない
- 工具などで無理に汚れを除去しようとするとキャビティの各種コーティングやPVD被膜、表面処理膜、硬質クロムめっきなど表面処理膜を傷つけたり痛めてしまう
- 有機溶剤等を使用する洗浄は人体に影響を及ぼしてしまう、また溶剤の処理が面倒、環境にやさしくない
- 超音波洗浄では洗浄効果にムラがある、また錆びの問題もあるので液体を使いたくない
樹脂メディア材による金型洗浄で課題解決
- ゴム金型、成形品の焼き付きや、汚れを苛性ソーダなどの危険な薬品を使わずに作業者は安全に洗浄作業可能
- 硬質クロムメッキされた金型などもメッキを剥がすことなく洗浄可能
- 複雑形状の金型でも細かく投射しショット材が届くので、微細な形状、穴部、溝部などのブラシや工具ではなかなか除去できない汚れも簡単に除去可能
- 液体を使わないので乾燥、錆などの心配無し
- 成形した直後、成形機から金型を外した直後、まだ金型が高温でも硬質樹脂ショットは高熱に強いので高温のまま洗浄可能
また、洗浄が終われば温度を上昇させるのに時間がかかりません。 - ドライアイスによる洗浄に比べ、ランニングコストが非常に低い